12 記録・タイム
文聞亭笑一
先週は統一地方選挙の開票速報で、大河ドラマ「韋駄天」はお休みでした。人気があれば時間を代えてでも放映したでしょうが…今年の不人気では「休映」の決心も早かったでしょうね (笑)
ともかく、話が先に進みませんので、余談ばかりで1ページを埋めてみます。
記録・タイム
陸上競技も水泳もそうですがタイムを競います。ストップウォッチを使い手動で計時していた時代から、センサと電子時計、さらには画像認識装置まで使った現代の計時では、その正確 性が二桁、三桁向上しているでしょう。
三島弥彦が出場したストックホルムオリンピック男子100mで、世界最初の世界記録が認定されています。
その時の記録が米国・ドナルド・リッピンコット選手の10秒6です。その後の技術進歩で、現在の世界記録はウサイン・ボルト選手の9秒58と…なんと1秒以上縮め てしまっています。
金栗四三が出場したマラソンも同様で、金栗の世界記録は2時間27分でしたが、現在の世界記録は昨年、ケニアのキプチョゲ選手が出した2時間1分39秒です。なんと26分ほどの 短縮です。
これを100mあたりどれだけ短縮したかと計算してみたら、約3,7秒ですね。驚くほどの高速化です。
数字だけ見ていても、早さの実感が湧きません。マラソンの現代の標準記録は3分/kmです。
これで42,195kmを走ると2時間6分43秒になります。これを時速に直すと20㎞/h時速20㎞です。自転車ですっ飛ばす早さです。
一方の100mも、桐生君の日本記録を時速に換算してみれば36km/hです。これまた車で街中を走る速さです。人間離れしたスピードです。
韋駄天ツアー
同級生仲間で、数年前から「大河ドラマの故郷ツアー」なるものを始めました。
真田丸の上田行きが最初だったと思いますが、井伊谷、鹿児島と続いて、今年は「熊本に行こう」と相談がまとまり、安い航空賃で済ませようと「早割り」で正月には計画をまとめてお りました。
金栗四三の生家のある菊池郡和水町を訪ねるのですが、それだけでは味気ないので、昨年の「西郷どん」での舞台になった、田原坂、熊本城なども回ります。
たまたま、観光の道順として選んだ観光地・太宰府天満宮が【令和】ブームで人気スポットになってしまいました。
九州はレンタカーで回りますから駐車場が確保できるか、余計な心配事が増えましたね(笑) 6月ですからブームも一段落…となってほしいですね。
このツアーの始まりは千曲川でした。ここも万葉集の舞台です。
ーーー信濃なる 千曲(筑摩)の川のさざれ石も 君し踏みては珠と拾わむ
次に行った伊那の昼神温泉で見た満天の星空
ーーー天の海に 雲の波立ち月の舟 星の林に漕ぎ隠る見ゆ
そして今度は旅人や憶良を味わってきます。ツアー仲間は万葉集と縁がありますかねぇ?
ーーー”そこはかとなきこと”第十二話