16 箱根駅伝
文聞亭笑一
金栗四三たちは「駅伝」という、陸上競技の新しい種目を開発しました。
駅というと、我々は鉄道の停車場を思い浮かべますが、本来の意味は「荷物の取次所」「馬を替えるところ」という意味でしょう。
江戸時代に街道が整備されて東海道五十三次を始め、全国的に街道が整備されました。
江戸から放射状に出る五街道を始め、現在の新幹線が走るルートが整備されました。
このことに依って経済の江戸集中、現代でいう「東京一極集中」に導かれていったと言えますね。
それはさておき、体育会系の四三たちは東海道五十三次駅伝に続いてアメリカ大陸横断駅伝なるものを計画します。
これに、読売新聞も同調して・・・選手育成のための練習コースとして箱根が選ばれました。これが、現代にまで続く「箱根駅伝」のルーツです。
現在の箱根駅伝は各区間をほぼ等距離にして、片道五区間、往復十区間にしています。
東京を出て鶴見中継所、横浜を通り抜けて戸塚中継所、湘南海岸をひた走って平塚中継所から小田原中継所へ、そこから山登りで箱根・芦ノ湖がゴールです。
国道15号線から国道1号に戻りひた走ります。片道2車線、3車線の広い道です。
当初は、東海道の宿場町をタスキの受け渡し場所としていました。
スタート点はお江戸日本橋 今週は安藤広重と俗謡「お江戸日本橋」で、お茶を濁します。